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2007年8月

院長だよりを更新しようと思いながら、他の用に追われている内に、もう盛夏となってしまいました。
今年の初めを振り返るとノロウイルスとの戦いは大体1月前半で終了しました。インフルエンザはその頃までは全くみられませんでしたが、1月30日に初めての患者さんが来られました。
季節は暖冬から初夏に急速に移り変わり、花粉症は大体5月中に終わりました。桜が咲き、そして散り、つつじ、さつきが咲いて、菖蒲、あやめや、アジサイが咲いて緑が萌える季節となり、田植えが始まり、今では稲も50cmほどの丈になっています。梅雨明けは少し遅かった今年ですが、夾竹桃も咲き、蝉の声が朝早くから聞こえ、台風もやって来る季節となりました。その間に、参院選では異変が起きました。

1月以降、最近までの学会、研究会、講演会参加や主な出来事をひろってみます。

1月13日(土) NHK大阪ホール
GONTITIの今年初めてのコンサートに行きました。
昨年からの全国ツアーでこの日が最終日という変わったスケジュールでした。桑野聖カルテットの弦の音も心地よく、さらに、特別ゲストで、残念なことに演奏活動を終了するという世界的オーボエ奏者の宮本文昭氏の艶のある音色も聞かせてもらいました。

1月14日(日) 栂文化会館
堺市文化振興財団にも松永ファンがいらっしゃったのでしょうか。年始早々に松永貴志のすばらしいジャズピアノ演奏を聞かせてもらいました。
「ニューイヤージャズin栂 ヌーヴォーvsヴィンテージ」 松永貴志トリオと北村英治カルテットというコンサートで、77歳の北村さんの熟年の演奏と20歳の松永君の瑞々しい演奏の両方を楽しむことができました。

1月18日(木)
大阪府医師会館に飛んで行き、炎症性腸疾患の講演に参加しました。
北野病院の伊藤先生のクローン病にレミケードを積極的に使うという治療方針は欧米では主流になりつつあるようですが、新鮮に聞こえました。現在、当院通院中のクローン病の患者で、使用検討中の方がいるので、参考になりました。その講演が終わってから堺市にもどり、市立堺病院での呼吸器感染症の講演を聞きました。

1月24日(水)
堺市医師会館にて北野病院の松本禎之先生の「症例のビデオから学ぶ神経診察法」という演題で、神経学的診断のお話を伺いました。

1月27日(土)
堺市総合福祉会館にて、「がん治療最前線」という市民講座を聞きました。胃がん治療最前線と題して、国立がんセンター中央病院の笹子三津留医師のお話を伺い、パネルディスカッションは、山形県立中央病院外科の福島紀雅先生ら4名のパネリストの講演と討論を聞きました。

2月4日(日)
内科学会生涯教育講演会Aセッション 中之島国際会議場
劇症肝炎の原因と治療
慢性膵炎の診断と治療
甲状腺中毒症の診断と治療 メタボリックシンドローム-糖代謝異常との関連
心原性脳塞栓症の治療と予防
ヒトプリオン病の最近の動向
リウマチ・膠原病の関節病変:画像所見と鑑別診断
膠原病の治療:免疫抑制剤使用の実際
心身症についての新しい考え方と治療方針の立て方

2月10日(土)
Hepatitis C Forum 2007
新高輪プリンスホテル国際館パミール「崑崙」
間もなく日本アカデミー賞授賞式が開かれることになっていたこの会場で、新たなC型慢性肝炎治療のペガシス+コペガス併用療法についての講演会が開かれました。午前の診療終了後大急ぎで、新幹線に乗り込み、品川で下車し、会場に急行。
Session1 世界標準治療における国内治療戦略の評価と意義
Session2 治療効果の更なる向上のために-副作用コントロールと治療法の工夫-」
Session3 国内肝疾患領域での残された課題とその対策
という三部構成でした。
 この会場に全国から肝炎治療に携わる医師数千名が集合しました。
ペガシスは、これまで単独治療しか認められていませんでしたが、
ペグイントロンと同じく、リバビリンとの併用療法が認められて、
難治性のgroup1の高ウイルス量症例に対して、もう一つの治療方法が登場したことになります。ペグイントロンよりもさらに著効率が高い成績も呈示され、その理由の一部も示されました。また、著効率を高める工夫の実際が報告されました。
 講演会終了後、横浜のジャズライブスポットのエアジンに向かいました。日本ジャズ界の長老の一人で、現在も若いジャズミュージシャンを育てている(以前にもこのコラムで紹介した)ベーシストの鈴木勳氏と彼のグループOMASOUNDの演奏を聴きました。


2月11日(日)
快晴の東京を後に、大阪に戻りました。途中、暖冬のためか雪の少ない富士山を車窓から撮影しました。
車窓からの富士山の写真
 
車窓からの富士山の写真

2月12日(月)
連休で、家内と二人で、ひさしぶりに和泉市のリサイクル環境公園に向かいました。梅が咲き始めていました。さらに、松尾寺にも足を伸ばしました。いつものコースです。
リサイクル環境公園の写真
 
リサイクル環境公園の写真

2月16日(金)
市立堺病院で消化器内科部長であった鞆津医師の送別会が堺市内で開かれ、参加しました。多くのスタッフが集合して開業医として新たな出発をする彼に暖かい言葉をかけていました。特別に編集されたスライドもほのぼのとした出来でした。

2月17日(土)
第86回日本消化器病学会近畿支部例会 京都テルサ
この日は休診にして、朝から京都に向かいました。

ランチョンセミナー 「安全性と効果から見たC型慢性肝炎に対する今後の展望」熊田博光(虎の門病院)
ペグイントロンとレベトール併用例で一過性有効例でも、現在、イントロン単独治療が著効している症例や、どのようにインターフェロンを用いても治療に反応しない症例について、熊田先生に質問させて頂きました。

第23回教育講演会(午後1:30?5:30)
午後は教育講演会を聴きました。
GERDの診断と治療の進歩 八木信明(京都第一赤十字病院)
早期胃癌の診断と治療 後藤田卓志(国立がんセンター中央病院)
炎症性腸疾患の現状と問題点 伊藤裕章(北野病院)
生体肝移植の現状と問題点 貝原聡(京都府立医科大)
胆石症の診断と治療 ?内視鏡的治療を中心に- 安田健治朗(京都第二赤十字病院)
消化器疾患の診療における画像診断の進歩 伊藤博敏(京都府立医科大)
3の伊藤先生は1月18日の講演とおなじく、クローン病に関して、従来の栄養療法中心の診療を見直し、レミケードを軽症例であるうちに積極的に使って重症化を防いで行こうとする考えを示されました。具体例について質問させて頂きました。

2月19日(月)
この日より、朝6時に起床して、家内と二人で30-40分間ほど散歩してから出勤するというスケジュールを開始しました。二人とも最近運動不足がたたってやや体重増加傾向です。

2月21日(水)
先日から訪問診療を開始していた、肝臓がん末期のTさんがこの日早朝に息を引きとりました。彼の愛犬が心配そうに見守っていたのが印象的でした。肝性脳症で意識レベルの低下がありましたが、数日間はある程度会話可能な状態でした。

2月24日(土)
Minami Osaka Vascular Protection Forum
リーガロイヤルホテル堺
「どのようにして心筋梗塞は発症するのか?
 -プラーク破綻に関する新知見と生活習慣病対策-」
佐田政隆 (東京大学大学院医学研究科 先端臨床医学開発講座)
「最新の高血圧治療とARB
-レニン・アンギオテンシン系阻害の意義-」
檜垣實男 (愛媛大学大学院 病態情報内科学)
阪大同窓生の檜垣教授の講演を聴きました。彼の研究テーマである高血圧とレニン・アンギオテンシン系の話と、降圧剤の主流になってきたARB製剤の話を分かりやすく聞かせてもらいました。講演後、同じく同窓生である平田良氏も交えて歓談できる時間がありました。

3月3日(土)
父が参加している、木版Uの会 第17回作品展が神戸元町にあるアートホール神戸であり、家族ででかけました。若い頃には油絵も描いていたエンジニアの父ですが、退職前後から、スケッチをよく描くようになり、また、木版画を始めました。もう83歳、もうすぐ84歳ですが、20年近く版画制作していることになります。クリニックでもいくつかの作品を飾らせてもらっています。

3月4日(日)
アート続きですが、大阪市立近大美術館(仮称)心斎橋展示室へ。「佐伯祐三とパリの夢」という展示を見に行きました。その前に、淀屋橋に近い、適塾を訪れました。緒方洪庵が開いた塾で、医師だけでなく、福沢諭吉や大村益次郎など、江戸末期から明治の初めに様々な分野で活躍した人々を輩出した歴史的建造物がビルの林のなかに今も静かに保存されています。


適塾の写真
適塾の写真
適塾の写真

3月10日(土)
堺市内の丸三樓雪陵庵という料亭で、阪大53卒の同窓会を開き12名が集合しました。天気が悪く、阪和線がしばらく不通という悪条件でした。江戸末期に開業したこの料亭の由来なども店の方に聞かせてもらいました。




丸三樓雪陵庵の写真その3
丸三樓雪陵庵の写真その1
丸三樓雪陵庵の写真その1
丸三樓雪陵庵の写真その2
集合写真
集合写真


3月11日(日)
中之島の現代美術館へ。ピカソやマルグリットの作品を鑑賞。
現代美術館の写真
 
現代美術館の写真

3月15日(木)
「阪南地区B型肝疾患講演会」
  泉大津駅前 ホテルレイクアルクスターアルザ泉大津
岸和田徳洲会病院の高松正剛先生司会で、大阪労災病院の吉原治正先生が「B型肝炎の抗ウイルス療法?最近の話題」と題してB型肝炎ウイルス療法についてお話されました。

3月18日(日)
「かかりつけ医認知症対応力向上研修会」
堺市民会館
日曜の朝から夕方まで長時間の研修会でしたが、最近認知症の患者さんを診る機会も多く、参加しました。

4月7日(土)
第27回日本医学会総会2007大阪
大阪国際会議場であったこの会には、診療後に出席しました。

4月8日(日)
第3回日本臨床内科医会総会
大阪のヒルトンプラザホテルで開かれました。
「生活習慣病から虚血性心疾患・心不全まで?如何に予防し、如何に治療するか?」アナライザー・パネル・ディスカッションというかたちで、双方向型の講演が行われました。

4月12日(日)
Blue Note Osakaでひさしぶりに松永貴志のトリオでの演奏を聴きました。その後、ジャズ専門のグラフィックデザイナーで、今年初めニューヨークに行ってジャズライブハウスを巡り、聴いて、見て、描いてきたTAKAO FUJIOKA氏の作品が展示されている梅田のJAZZ ON TOP(ACT3店)に行きました。シンプルでいて雰囲気のある作品群を楽しみました。


5月4日(金)
連休の間のこの日、再び、高野山まで上りの町石道(約25km)を歩き、知人のIさんの高野山の店にお邪魔しました。
高野山 町石道
 
高野山 町石道

5月12日(土)
HCV Summit 2007
東京にC型肝炎を治療している医師が多数集合しました。ペグイントロン+リバビリン併用療法のこれまでの成績や、治療上の工夫や、新しい治療薬の可能性などについて講演がありました。
翌朝は、宿泊したホテルが東京タワーに近かったのですが、周辺道路をジョギングしてきました。

6月22日(金)
骨密度計が入りました。当院でも骨粗鬆症の患者さんは結構いて、ステロイド治療している患者さんの骨の状態も時々検査しておきたいと考え、導入しました。
この日、夜の診療を少し早く終了し、大阪市内で開かれる炎症性腸疾患の症例検討会であるIBDミニカンファに参加しました。この日症例呈示した市立堺病院OBの由良先生や、市立堺病院現役の消化器内科の先生たち数名に会うこともできました。

6月26日(火)
症例検討会 症例呈示;市立堺病院内科
堺市医師会館
白血病が肺などに浸潤して短期間で亡くなった症例の検討会でした。

6月28日(木)
堺市医師会学術講演会   堺市医師会館
「再生医学:その現状と未来」大阪大学大学院医学系研究科
幹細胞病理学 教授 中野 徹先生
以前に市立堺病院内科にも勤務されていた中野先生の講演を聴くことができ、質問もさせて頂きました。

7月10日(火)
「在宅医療情報システム」説明会  堺市医師会館
病院、診療所相互の連携を押し進め、適切な医療サービスが切れ目なく提供されるための情報システムが立ち上げられることに際しての説明会が開かれました。

7月14日(土)
市立堺病院外科病診連携の会
経口抗がん剤の投与を病院と診療所で連携しながら、診療して行くシステムについての検討会でした。市立堺病院の外科医師と開業医数名が集まりました。

7月19日(木)
第1回循環器病連携パス研究会
こちらは、心臓病について、病院と診療所で連携しながら、診療して行くシステムを検討する会が市立堺病院の循環器内科医師と開業医の間で開かれました。

7月28日(土)
市立堺病院の呼吸器内科の岡崎先生の送別会に参加しました。
今回も特別に後輩医師が製作したビデオの出来が秀逸でした。

7月30日(月)
市立堺病院の研修医の K先生が地域医療実習ということで、当院に1週間の見学実習に来られました。患者さんのうちの一人が、「先生一人増えたんやね」とおっしゃったのが印象に残りました。

8月2日(木)
開院5周年を迎えました。


8月5日(日)
クリニックは今週1週間、夏期休診とさせて頂きます。今年前半にあった主なことを羅列してきましたが、個人的には4月の後半からそれまでの毎朝のウォーキングをジョギング(10kmほど)に切り替えてこの3ヶ月ほどの間に、約7kgほどの体重減少に成功しました。自分でも毎朝1時間も走れるとは思っていませんでしたし、ジョギングでこれほど体重を減らせるとは思っていませんでした。毎朝のコースはアップダウンが
結構あるコースで、半分は田園地帯で、季節の移り変わりを感じながら走っています。それで、冒頭のようなコメントも書くことができました。和泉市の松尾寺までが片道7kmほどなのですが、35分ほどで走って行けることが分かり、梅雨の時期に、境内の沙羅双樹の木がつぼみをつけてから咲くまでの間、雨の中を走って数回訪れました。やっと6月下旬に咲いた花を撮影できました。今回の院長だよりは、この写真で締めくくることに致します。
松尾寺の沙羅双樹の花
 
松尾寺の沙羅双樹の花

暑さ厳しい時期ですが、皆様のご健康をお祈りしつつ、今回の便りをお送りします。

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